ライブハウスという娯楽

娯楽というものは、すべからく「非日常」です。日常の中では得る事の難しい感動や発見を、それらは私たちに与えてくれます。旅行、テーマパーク、映画館。さまざまな非日常が、娯楽として私たちの周りには存在します。

そのような娯楽の中で、「音楽」は最も身近で、多くの人が触れるものだと考えられます。歌わずとも、奏でずとも、ただ「聴く」事で、音楽は体験する事ができるからです。ただし、その容易さ故に、「音楽」はとても日常的なものとして捉えられています。勿論、それは決して悪い事ではありませんが、少なくとも特別な「非日常」とは言い難いでしょう。

「ライブ=音楽」という図式での話に限ってしまいますが、ライブハウスは、その「音楽」が主役となります。人も、演出も、目に見えるものは全て端役となります。ライブハウスの非日常性は、その状況そのものにあると言えるでしょう。所謂「ライブハウス」と言うと、その空間はそれほど広大ではなく、窮屈さを感じる程のスペースである事もしばしばですが、そんな場所を、音が支配するからです。私たちはそれに、時に激しく、時に静かに飲み込まれ、身を委ねる事で心を震わせます。
今や「日常」となった音楽に、ただひたすらどっぷりと浸かる事ができる、数少ない場所の一つがライブハウスです。思いを同じくした者たちが、すぐ横にいるという心強い幸福感も魅力の一つかもしれません。久し振りに行きたくなりました。

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